理事長挨拶
「連塾」―回顧と展望
NPO法人連塾理事長 松畑熙一
新しい地域を創生していくリーダーの養成、「岡山の松下村塾」を目指して、
岡山市の京山の麓に「コミュニティ・プラザ連塾」を2005年3月に私財を
投じて建設して同年4月より開講しました。
現代は、人と人、人と自然、人とモノとが分断される傾向が加速し、
すべてとつながる力である「コミュニケーション能力」が強く求められています。
このような状況にあって、「連塾」は、「連(つら)なり」をキーワードとして、
大学生以上の成人を対象に活動を開始しました。
今、日本および世界は、機械文明・自然支配的人間観中心のパラダイムの
破綻によって、自然と人間の共生、豊かに自然・文化・人間が根幹的に
関わり合い、心の質を問うパラダイムへと重心移行をしてゆくことが必要となっています。
一人ひとりの経済価値・感性価値・社会的価値の総合によって
生まれる新たな連帯・協働が地域変革へと繋がってゆきます。一人から始まる「夢チャレンジ」の輪が
地域を生き生きとしたものにする母体となります。「連」すなわち、「共生・共学・共創・協働」を
基本理念に、地域から創造・発信した知の共有と発展を目指しています。
また、日本古来からの伝統的精神が大きく後退してきている今、21世紀の日本人のあり方として、
グローバル社会にも脈動する精神的バックボーンの確立が急務です。
2006年度には「健康」をテーマに福寿社会創生活動塾「健塾」も開設し、「自分づくり・人づくり」を
目指した勉強会を中心にしながら、各種の地域活動を展開してまいりました。
2007年度には、「まなびピア岡山2007」の公式記念行事に取り上げられた
「桃太郎鍋」、及び「温羅鍋」、私達が発案し記念事業の一つとなった「吉備キビ桃太郎体操」、
岡山市奉還町を起点にタスキをつなぎ合う「旧山陽道を歩く会」などを開催してまいりました。
2007年6月、「特定非営利活動法人連塾」が認可となり、地域主体による世界発信の「ローバル社会」の
実現を目指して、地域社会が明るい夢と希望に輝く「地域づくり・生涯 “楽”習社会づくり」に
今後一層尽力したいと思っています。
理事長プロフィール
氏 名 |
松畑 煕一 まつはた きいち |
生年月日 |
1940年3月31日 |
勤務先 |
学校法人中国学園 中国学園大学・中国短期大学 |
専門分野 |
英語教育学・国際理解教育学、地域創生学 |
学 歴 |
1964.03 | 広島大学教育学部高等学校教育科外国語科卒業 |
1966.03 | 広島大学大学院教育学研究科修士課程英語科教育学専攻修了 |
|
職 歴 |
1985.10 | 岡山大学教育学部教授 |
1996.04 | 岡山大学教育学部長・研究科長 |
1998.08 | 岡山大学学生部長・学長補佐 |
1999.04 | 岡山大学副学長(1999.06まで) |
2003.04 | 岡山大学副学長 |
2005.06 | 中国学園大学副学長 |
2006.06 | 中国学園大学学長(現在に至る) |
|
主な研究業績 |
- 『生徒と共に歩む英語教育』(大修館書店)
- 『英語は楽しく学ばせたい』(大修館書店)
- 『早期英語教育』(大修館書店)
- 『中学校シリーズ・英語授業づくり』(全5巻)(開隆堂)
- 『自ら学ぶ力を育てる英語授業』(研究社)
- 『英語授業学の展開』(大修館書店)
- 『英語教育人間学の展開:英語教育と国際理解教育の接点を求めて』(開隆堂)
- 『「吉備学」への助走−「連塾・健塾・地域創生学研究所」の挑戦− 』(吉備人出版)
|
主な社会的活動 |
1997-2000 | 岡山県高等学校教育研究協議会会長 |
2001-2005 | 全国英語教育学会会長 |
|